ユネスコ脱退の理由は戦争!?アメリカ・トランプの本当の狙いとは?
アメリカがユネスコ(国連教育科学文化機関)を脱退したことに注目が集まっています。脱退した理由を、「ユネスコが反イスラエル的な姿勢だから」と公表していますが、真の理由は何なのでしょうか。トランプ政権の狙いは戦争いうことや、イスラエルがアメリカに続いて脱退したことについても触れていきたいと思います。
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そもそもユネスコとは?
ユネスコ(UNESCO)とは、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationの略で、国連の機関のひとつです。第二次世界大戦後1946年に創設され、本部はフランスのパリに置かれています。教育・科学・文化における国際的平和を掲げ、活動している組織になります。ユネスコの活動の目的は、
国際連合憲章が世界の諸人民に対して人種、性、言語又は宗教の差別なく確認している正義、法の支配、人権及び基本的自由に対する普遍的な尊重を助長するために教育、科学及び文化を通じて諸国民の間の協力を促進することによって、平和及び安全に貢献すること(ユネスコ憲章第1条1項)外務省HPより
となっています。簡単に説明すると、識字率の向上、世界遺産の登録、教育における男女差別をなくす活動などを行っています。現在加盟国は195か国にあたります。ちなみに、日本は1951年に加盟。意外にも北朝鮮は1974年に加盟しています。
アメリカがユネスコを脱退した理由は?
アメリカ国務省はユネスコを脱退した理由として、①ユネスコの組織自体に不満を持っている、②ユネスコの反イスラエル的な姿勢に反発している、と公表しています。脱退時期は来年2018年12月31日の予定です。ユネスコは加盟国から分担金を得て活動する組織で、アメリカはユネスコ分担金の約22%も支払っているのです。そのため、ユネスコとしても大きな収入源を失うこととなり、痛手となります。
アメリカがユネスコを脱退したのは2回目だった!
実はアメリカがユネスコを脱退したのは、今回が初めてではありません。1984年~2003年の約20年間脱退していたのです。2003年10月に再加盟して現在に至ります。アメリカのほかにイギリスも1985年に脱退し、1997年に再加盟しています。他にはシンガポールやイスラエル、ポルトガル、南アフリカといった国も加盟→脱退→再加盟を繰り返しています。実はユネスコを脱退するのはそこまで珍しいことではないようですね。
アメリカがユネスコを脱退した本当の狙いは戦争?
アメリカがユネスコを脱退した本当の狙いはユネスコ組織への不満ではないという意見もあります。歴史的事実から見ると、アメリカが一度目にユネスコを脱退した時期は、湾岸戦争とイラク戦争、アフガニスタンを攻撃した期間でもあります。ユネスコは平和を目的とした組織であるため、ユネスコに加盟しながら戦争を始めるというのは世界的に批判を浴びてしまうからでしょう。もしアメリカがユネスコを脱退した本当の狙いが戦争であるならば、気になるのはアメリカの次なる行動です。北朝鮮に対し因縁をつけて戦争攻撃を開始する時期がすぐそこにやってきている可能性が高いです。
アメリカに続いてイスラエルもユネスコを脱退した!
アメリカがユネスコを脱退すると表明したことに続き、10月12日になんとイスラエルも脱退表明をしました。イスラエルはユネスコのパレスチナ問題に対するユダヤ教徒への配慮に欠ける思想に以前から反発していました。以前から抱いていた不満を、アメリカの脱退に便乗する形で自らも”脱退”という結論に至ったのでしょう。最後までお読みいただきましてありがとうございました。